私がレスリングから学んだ5つのこと|20年間の競技・指導経験が教えてくれたもの

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こんにちは。
Wrestling Lab を運営している伊藤奨です。

現在、**2025年12月にKindleで出版予定の書籍『日本レスリングの強さを解剖する』**を執筆中です。
このnoteでは、書籍の制作過程やレスリングに関する知見を、科学の視点からわかりやすく発信しています。

自己紹介

私は4歳からレスリングをはじめ、選手として20年、コーチとして5年レスリングに関わってきました。レスリング人生の中で喜び、悲しみ、挫折、コーチとの出会いなど様々な経験をしてきました。 競技を離れた今、改めてレスリングが教えてくれたことを言葉にしてみました。

私がレスリングから学んだ5つのこと

1. 自律の重要性

レスリングは体重階級制の競技。相手に勝つ・負ける以前に、まずは「減量」という自分自身との戦いがあります。体重管理は自己管理であり、毎日の生活習慣すべてがパフォーマンスに直結します。減量中は免疫も落ちやすく、風邪を引かないように体調管理にも細心の注意が必要です。 誘惑に負けるわけにはいかない──そんな日々が、自律の力を育ててくれました。 この力は引退後の生活にも活きました。大学院は学部と違って授業を受けて単位を取得するだけでなく、自分で研究計画をたてて研究を遂行する力が求められます。授業数も少ない分、自由な時間も多いため、タイムマネジメント能力も求められます。大学院生時代は誰よりも早く研究室に向かい、研究を重ねました。もちろん、指導していただいた指導教員、先輩方のお力が大きいですが、努力のかいもあり、修士時代に筆頭著者として英語論文が受理され、奨学金の返還も免除していただきました。レスリング時代の習慣や意識が引退後の生活に生きている一つの例かと思います。

2. 考える重要性

レスリングは「ただやるだけ」では強くなれません。選手一人ひとり、体格や身体の特性は異なります。正解のない世界の中で、自分に合ったスタイルを見つけていくには、言われたことをそのままやるだけではなく、それを自分の中で一度咀嚼し、最適な形に変換していく思考力が求められます。まさに、守破離の精神です。「考えて練習すること」こそが、上達への近道です。

3. 上には上がいるという現実と、努力の重要性

小学生で全国優勝、中学・高校で全国2位、大学で全国3位と、段階を追って成果を出してきました。しかし、大学では自分より強い選手しかいませんでした。 同世代には、のちのオリンピック金メダリストである樋口選手や文田選手もおり、彼らにはかないませんでした。才能の違い、練習への取り組みの質──そのすべてを目の当たりにした時、「自分には考えながら地道に努力するしかない」と心から実感しました。 もちろん一番を目指すことも素晴らしいことであるし、多くのアスリートはそれを目指しています。しかし現実には、どんな世界でも1番は一人しかいません。それを理解し、自分の現在地を把握し、昨日の自分を日々超えていくことが成長への一番の近道だと信じています。

4. コーチ・指導者の重要性

選手時代、さまざまな指導者に支えてもらいました。引退後は、自分がコーチとして教える側にも立ちました。 その両方を経験して分かったのは、指導者が選手に与える影響の大きさです。スタイルや考えが合わないこともあるが、すり合わせを行いながら、選手の目標をサポートするのがコーチの役割です。 これはスポーツに限らず、社会における上司やリーダーにも通じるでしょう。優れた上司は、優れたプレーヤーとしての役割のみではなく「コーチ」として部下を導ける存在です。コーチングもレスリングと同じで正解がなく、難しい。だからこそ面白いんです。

5. 競技から離れた後に気づくこと

レスリングを離れて初めて、自分にとってどれほど大きな存在だったかがわかります。あの緊張、不安、減量の苦しさ、勝敗のプレッシャー──それらを乗り越えた経験があるから、今は多少のストレスにも動じなくなりました。 勝ちも負けもすべてが自分の責任という競技を通じて、精神的な強さが育ったのだと思います。負けたときの悔しさや恥ずかしさを受け止める覚悟、それが今の自分を支え、何事にもチャレンジする勇気と自信を与えてくれます。

まとめ

レスリングの現場からは今は少し離れているけど、レスリングで学んだことは今も生きています。

これからレスリングを始める人へ

レスリングは非常にタフなスポーツです。楽しいことよりもきついことの方が多いでしょう。しかし、レスリングを通して、きっといろんなことを学ぶでしょう。この経験はあなたの人生を豊かにしてくれるはずです。

今、レスリングをやっている人

あなたがレスリングでどんなことを学びましたか?是非一度考えてみてください!学生さんは就活の時にきっと「レスリングで何を学びましたか?」と聞かれるでしょう。自問自答を繰り返す中で。レスリングに対する向き合い方も変わってくるかもしれません。

レスリングを引退した人

レスリングを離れて初めて、「そういえばこれもレスリングから学んだことかな?」という発見が多々あるのではないでしょうか?人それぞれ様々な学び、発見があると思います。是非皆さんの学びを教えてください!コメント、メッセージお待ちしています!

📘 『日本レスリングの強さを解剖する』 は2025年12月にKindleで出版予定です。

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── 伊藤 奨

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