検索では見つからないレスリングの「問い」を探して|このブログを書く理由

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こんにちは。
Wrestling Lab を運営している伊藤奨です。
現在、**2025年12月にKindleで出版予定の書籍『日本レスリングの強さを解剖する』**を執筆中です。
このnoteでは、書籍の制作過程やレスリングに関する知見を、科学の視点からわかりやすく発信しています。

1. 検索では見つからない“本質”を探す旅へ

私たちの社会は今、驚くほどのスピードで情報化が進んでいます。
検索すれば、技術の名前もトレーニング方法も、有名選手の成績もすぐに出てきます。ある意味で、レスリングに関する“答え”のようなものは、すでにネット上に大量に存在しています。

しかし、
**「本当に大事な問いの答えは、検索しても出てこない」**のではないかと私は考えています。

たとえば──

  • 自分の強みはどこにあるのか?

  • なぜこの動きは得意で、あの動きは苦手なのか?

  • 自分のライバルに勝つためには何が必要か?

これらの問いに対する“正解”は、人によって異なり、誰かが与えてくれるものでもありません。
だからこそ、本当に大切なのは「問いに対する自分なりの答えをつくっていく力」なのだと思います。

2. 正解を“探す”から、“つくる”時代へ

情報化が進めば進むほど、私たちに求められるのは「答えを知ること」ではなく、**「問いを深め、自分で考え抜く力」**です。
それは競技の世界でも同じです。

レスリングは、単に“技の正解”が存在する競技ではありません。もちろん正しい技のかけ方は存在します。重要なポイント、極めができていない、すこしずれるとその技は機能しません。
しかし、実戦においては同じ状況は2度と来ないし、相手との相性や瞬間の判断が勝敗を左右するため、状況に応じた技の選択が求められます。

私自身、選手時代にこんな問いを抱いたことがありました。
「ただ力強く押すだけでは、組手はうまくいかない。力を“抜く”ことも大事ではないか?」

当時はまだ言葉にできず、どこを検索してもそれを説明してくれる情報は見当たりませんでした。もちろん、指導者の中には「脱力が重要だ」と教えてくれる方もいましたが、それがその指導者の経験に基づくものであり、自分にも当てはまるのか?また、自分が指導する学生に対しても、私のこの感覚は彼らに当てはまるのか?については疑問がありました。
それでもこの感覚は確かにあると信じて、大学院でレスリングの組手における上肢の使い方を研究する道を選びました。

実験と検証の結果、“脱力”の重要性は、科学的にも裏づけられることがわかりました。
感覚から出発した問いが、研究によって少しずつ形になっていく──
それはまさに、「正解を自分でつくる」過程だったのだと、今ならはっきり言えます。
このような経験はレスリングだけでなく、その後の人生での大きな財産となるはずです。

3. レスリングという“答えのない競技”の魅力

本書では、レスリングの歴史、ルール、身体特性、神経科学的視点など、多角的な視点からレスリングを解剖しています。
それは、「レスリングとはどういう競技か?」という問いを、読者自身が再考するための材料になると信じているからです。

  • 自分のスタイルは何か?

  • なぜこの構えが自分に合うのか?

  • どうやって勝ち筋を見つけるか?

こうした“自己理解”が進めば、勝ち負け以上に、自分らしいレスリングが見えてくるはずです。

4. この本が、あなたの“旅のガイド”になることを願って

レスリングは、“答えのない旅”のような競技です。
その旅には地図がなく、歩き方も人それぞれ。でも、そんな旅だからこそ、面白い。
この本が、読者のみなさんがその旅を続ける上での**「ひとつのガイド」**になれたら、著者としてこれ以上の喜びはありません。

📘 『日本レスリングの強さを解剖する』は2025年12月にKindleで出版予定です。
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